【指導者が圧倒的に足りていないアーチェリー業界】
しかし高い知名度にも関わらず、他のスポーツに比べて競技人口が少ないというのがアーチェリーの現状です。
似た競技の「弓道」が競技人口14万人を超えている一方で、アーチェリーの国内競技人口は1万2000人ほどだと言われています。
アーチェリーの競技人口は弓道のわずか10分の1程度…そのため、アーチェリーは国内で「マイナースポーツ」扱いされてしまうのが常となっています。
競技人口が少ないと、必然的に指導者の数も少なくなってしまいます。
部活やサークルでアーチェリーを始めた方が、そのまま後進を育成する立場になるまで、アーチェリーを続ける確率は決して高くありません。
わずか1万2000人の競技人口のうち、初心者に的確な指導を行える上級者は極少数しか居ないということなのです。
指導者が圧倒的に足りていないという現状は、アーチェリーの競技人口の少なさに拍車をかける要因にもなっています。
「興味はあるけど教えてくれる人がいない」
という理由でアーチェリーを始められない若者は、きっと全国各地に存在するのではないでしょうか。
【指導者が不足すると良い選手が育ちにくい!】
指導者が不足することで起こる弊害として「良い選手が育ちにくい」という状況を創り出してしまうことがあります。
やる気も才能も兼ね備えた若者がアーチェリーを始めたとしても、良い指導者に巡り会えなければ成長の機会を逃してしまうのです。
多くのアーチャーは、指導者が居なくとも先輩に習いながら基礎を身につけていきます。
最低限の基礎さえマスターしてしまえば矢を放つことはできますので、一応は競技に参加できるようになるでしょう。
しかし問題はその先にあります。
指導者としての資質を持たない先輩たちは、基礎を教えることはできても「どうすれば上手くなるのか」を教えることができません。
上達のコツを自ら見出すことのできるセンスがあれば、上手くなれるかもしれませんが、それでは「上手くなれるかどうかは才能次第」というあやふやな状態に陥ってしまいます。
良い指導者さえいれば、才能やセンスは大して関係ありません。
指導経験の豊富なアーチャーは、初心者の打ち方を見て
「どこが悪いか」
「どうすれば良くなるか」
をしっかり判断することができます。
的確な指示を受けて正しい練習をすれば誰でも上級者になれるはずなのですが、指導者の足りない日本では、そのチャンスすらなかなか掴めない現状が続いているのです。
【良い指導者が居なくてもアーチェリーで上達する方法】
手っ取り早くアーチェリーで上達したいなら、良い指導者に教えを請うのが一番です。
国内にも例外的にアーチェリーの強い団体はありますから、そこに所属して指導者の元で練習に励めば上手くなれるでしょう。
とは言っても、アーチェリーのために他所へ引っ越して強豪に教えを請う…なんて本気を出せる方はそう多くないと思います。
誰にでも生活がありますし、趣味でアーチェリーをやっている方なら「いくら上手くなれると言ってもそこまで人生をかけるわけにはいかない!」という方がほとんどでしょう。
そこで、良い指導者に直接習わなくても、上達のきっかけを掴む方法をひとつご紹介しておきたいと思います。
単純な話、身近に良い指導者が居ないなら「良い指導者が監修した教材」を参考にして練習すればよいのです。
マンツーマンでの指導に比べれば効果は落ちるかもしれませんが、それでも指導者不在の状態で模索するよりは、よっぽど質の高い練習ができるはずです。
オススメなのは
- 「アーチェリー上達革命」というDVD
ですね。
慶応義塾大学アーチェリー部の元監督である、佐藤 達也さんが監修したものです。
アーチェリーの実力を伸ばすために必要なポイントから、個人で出来る練習法まで事細かに解説されているので、身近に指導者が居ない状態でも、上達に役立てることができる一本となっています。
- 当たりに誤差を生みにくい正しいセットアップとは?
- ドローイング時の肩の詰まりの解消法
- アンカーリングはどこを合わせれば上手くなる?
- スコアアップするための理想的なリリース
- 本番でスコアが悪くなる選手の改善策とは?
「アーチェリー上達革命」の内容を一部抜粋してみると、こんな感じになっています。
見ての通り、才能やセンスといった不確定な要素に関係なく「○○すれば上手くなる」という具体的な例が記されているのが特徴です。
DVDではここに挙げた以外にも、数十項目ものポイントが解説されていますので、ひとつひとつ確認しながら自分に合った上達法を見つけてみてください!