【意外と有段者にも多い!?力任せに技をかけるケース】
筋力を行使して、組み合ったり打ち合ったりする格闘技は世界中にありますが、力を抜くことを基本とした格闘技は世界的に見ても稀です。
相手の力を上回るのではなく「合理的に体を動かす」ことで、結果的に相手を制すのが合気道なのです。
しかし「合理的に体を動かす」というのは口で言うほど簡単なことではありません。
素人にはまるで理解できない境地ですし、達人の域に達するには10年や20年といった歳月でも足りないでしょう。
そのため、何年も合気道を習い続けているという方や、有段者の方にさえ「脱力」を苦手としている方がいらっしゃいます。
有段者ともなれば体運びの美しさは見事なものですが、実際に組み合ってみると、意外なほど力任せに技をかけていたりするものです。
相手の抵抗に合わせて、力の流れをコントロールすることができるほどの達人になれば、合気道の技を使うのに大した力はいりません。
しかしその境地にたどり着いていない大多数のなかには、ある程度力を使って技を誤魔化している方がいることも事実なのです。
合気道を修得せんとする誰しもが通る道ですから、あながち悪いともいえませんが、いつかはそのような力任せの合気道から、脱却する必要があると言えるでしょう。
【力任せになる原因は「技の仕組み」を知らないことにあった】
では、せっかく合気道を修めているはずなのに、力任せな技を出してしまうのはどうしてなのでしょうか。
それは、合気道の「技の仕組み」を本当の意味で理解できていないために、発生してしまうのではないかと思われます。
というのも、合気道の昇段審査は、実はそれほど厳密に行われているわけではありません。
誰だって「力の流れ」なんて神髄をいきなり修得できるわけはありませんから、技の形や礼儀作法さえできていれば、昇級するのはそれほど難しくないんです。
公益財団法人合気会の規定によれば、
「入会後30日以上の修練」
「合気道の基本的な技」
ができていれば五級を獲得することができます。
四級は「入会後40日以上の修練」
三級は「四級取得から50日」
二級は「三級取得から50日」…
と、ハッキリ言ってちゃんと稽古に通ってさえいれば誰でも取れるレベルです。
初段ともなれば「一級レベルの技を自由に使える」と若干ハードルが高くなりますが、こちらも2〜3年真面目に稽古すれば大抵の方は取れるでしょう。
これを聞いて、「意外と簡単に段位を取れそうだなぁ」と思った方も多いと思います。
そう、合気道の段位は「取るだけなら」意外と簡単で、問題は「段位に見合った実力が本当についているか」です。
事実、ごまかしごまかし練習を続けていたら力任せの合気道のまま初段が取れてしまった…なんて方が少なからず存在します。
技の仕組みをきちんと理解せず、解らない部分ははなんとなく力任せにごまかしていても、バレなければ段位を取ることは可能でしょう。
しかし、そんな合気道にいったいどれほどの価値があるというのでしょうか。
段位を取ってしまった後で「実は技の仕組みが解りません」とは言いだしにくいかもしれません。
しかし合気道の世界でより高みを目指したいのならば、できる限り早めに力づくで技をかける悪癖を、矯正しておく必要があるといえるでしょう。
【合気道の宗家・植芝 充央さんの教えを請う】
力任せに技をかける癖は、一度染みついてしまうとなかなか矯正しづらいものです。
道場での稽古でも少しづつ基本の見直しを行う必要がありますが、できれば稽古時以外にも自主練習を行っていきましょう。
合気道の悪癖を治すなら、合気道本部道場長の植芝 充央さんが監修した
- 「合気道上達革命」というDVD
がオススメです。
植芝 充央さんは合気道の開祖・植芝 盛平翁の曾孫にあたる方なので、合気道を志す方なら名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?
ちなみにこのDVD、合気道の現道主である植芝 守央さんにも推奨されているので、合気道の教材DVDとしては国内最高峰だといえます。
植芝さんは、このDVDのなかで
「技の形は覚えているが相手に効いているか解らない」
「有段者になっても構えや基本が出来ていない」
といったケースが多いことにも言及しています。
合気道を本質的に理解できていない全ての方のために、合気道の基礎やポイントをわかりやすくまとめたのが「合気道上達革命」なのです。
白帯の初心者はもちろんですが、すでに黒帯を取得した有段者でも、学ぶべき点が多い良質な教材です。
このDVDは基本的に
「体捌きや受け身など合気道の基本動作を正しく理解する」
「DVDを繰り返し見ることで技と受けのイメージを脳に焼き付ける」
「正しい知識を持った状態で稽古を行う」
という3ステップで上達する構成になっています。
道場では繰り返し見る機会の無い達人の動きを模倣することにより、実際の稽古でもより理想像に近い動きを体現できるようになっていくというわけです。
- 初心者から有段者まで学ぶべき正面打ち第一教の受けの技術
- 完璧に相手を制する正面打ち第一教の秘密とは?
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- 小手返しを飛び受身で上手に受けきる方法とは?
- 力を全く使わずに諸手取り呼吸法で綺麗に投げる秘訣
- 後両手首取り四方投げで綺麗に相手を崩す流れるような足さばき
ちなみに「合気道上達革命」のなかでは、上記のような合気道で守りたいポイントやコツが数多く解説されています。
力任せに技をかける方以外にも、
「重心が安定しない」
「技が綺麗に決まらない」
「足さばきが苦手」
など、様々な悪癖に悩んでいる方の役に立つはずです。
合気道宗家御用達の「合気道上達革命」を観て、アナタも合気道の極意を今一度学び直してみませんか?