【バスケはオーバーワークになりやすいスポーツ】
ざっくり言うとオーバーワークとは「練習のし過ぎ」であり、競技の上達とは程遠い状態です。
オーバーワークを避けるためには、正しい練習量を守ることが大切です。
しかしバスケットボールという競技においては、しばしば「正しい練習量」が軽視されることがあります。
実際、オーバーワークが原因で引退してしまう若きバスケ選手も少なくないのです。
バスケの世界にオーバーワークが蔓延りやすい原因はいくつか考えられますが、大きな原因のひとつが「部活動」です。
最近はほとんどの中学校・高校にバスケ部がありますが、その練習内容は各学校のコーチや監督の匙加減ひとつで大きく異なります。
入部したバスケ部で、オーバーワークに対する理解の深いコーチに当たれば良いのですが、バスケ部の数に対して指導者の数は足りていないため、非常に質の悪い指導者が後を絶ちません。
ほとんどバスケ経験の無いコーチや、未だに根性論を振りかざすコーチ、指導目的で練習量を倍にしたりするコーチなど…
学生の場合、オーバーワークの原因は主に指導者にあるといっても過言ではありません。
また、自主練のやり過ぎでオーバーワークが発生する危険性もあります。
バスケは元々かなりハードなスポーツなので、部活+自主練となるとメニューによっては簡単にオーバーワークになるのです。
たしかにバスケは練習量がモノを言うスポーツですが、練習のし過ぎがかえって逆効果になるということも、しっかり理解しておいてください。
【オーバーワークの代償とは?】
先ほども触れた通り、バスケの世界ではオーバーワークが軽視されがちです。
オーバーワークになりやすいスポーツなので、悪い意味でオーバーワークが身近になってしまっているからでしょう。
一度オーバーワークに陥ったからといって、その時点で二度とバスケが出来なくなるというわけではありません。
程度にもよりますが、その後しっかりと疲れを抜いて正しい練習量に戻せば、リカバリーは充分に可能です。
ただし、オーバーワークに慣れた気になって何度も同じことを繰り返せば、いずれ取り返しのつかない事態に陥ります。
オーバーワークにはいくつもの代償がありますが、最も恐ろしいのは「怪我」に繋がることです。
表面上では分かりにくくとも、体の内面にある筋肉などの器官はズタボロになっているため、肉離れや腱の断裂などを起こしやすくなります。
また、疲労によって体が動きにくくなるため、いざという時に適切な動作が取れず転倒しやすくなるとも言われています。
さらに、オーバーワーク状態になるとそもそも「バスケが下手」になります。
オーバーワークによる疲労感は一時的なものではなく、体中に溜まった疲労物質が、なかなか抜けなくなった長期的な状態です。
そんな状態で無理やり体を動かしても、パフォーマンスの低下は避けられませんし、変な癖がついて弱くなる可能性のほうが高いと言えます。
このように、オーバーワークは選手の体にデメリットしかもたらしません。
オーバーワークになるまで練習したことを「頑張った」と考える風潮に負けず、オーバーワークは「異常」なのだと強く認識することが、選手生命を守るカギになります。
【オーバーワークを避けた「的確な練習方法」】
バスケの練習方法は、指導者の方針や目指すプレイスタイルによっても変わってくるでしょう。
なので
「○○の練習をしたほうがいい」
「○○はしなくてもいい」
なんて練習内容に関するアドバイスは一概にはできません。
今回皆さんに考えてもらいたかったのは、内容よりも「練習量」を見直すということです。
しかし、練習方法が間違っていれば無駄な動作を重ねることになり、オーバーワークの危険性を高めてしまうことも事実でしょう。
そこで最後にアドバイスしておきたいのが、「的確な練習方法」を意識するということです。
例えばアナタは、
- パワープレーを上達させるためにどんな練習をすべきだと思いますか?
- 腕力を鍛えるべきだと思いますか?
- それとも脚力を鍛えるべき?
- バランスを磨くべき?
正しい答えが解らないという方は「的確な練習方法」を知らないという証拠です。
つまり「的確な練習方法」とは、「○○を上達させるためには××の練習が必要」というプロセスを、キチンと理解することで生まれるのです。
的確な練習方法を知らないと、「○○を上達させるためには…△△の練習と…□□の練習と…」と、やらなくても良い練習ばかりを増やしてしまうでしょう。
自分から無駄な練習を増やし続ければ、オーバーワークになるのも当然ですよね。
的確な練習方法のコツが掴めないという方は、
- 「バスケットボール上達革命」というDVD
を観てみてください。
「バスケットボール上達革命」は、bjリーグアカデミー校長・東英樹さんが監修した練習用プログラムで、かなり的確で無駄のない練習内容を公開してくれています。
- 体が小さな選手でも負けないパワープレーの練習法
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- 女子小学生ですらワンハンドシュートができるようになる方法
- クロスラウンジステップからのドリブル練習法とは?
- シュートの基本動作における最重要ポイントとは?
一部だけ抜粋してみると、こんな感じですね。
「○○を上達させるためには××の練習が必要」というプロセスが、感覚的に理解できるので、このDVDを観たあとは練習の質が高まります。
オーバーワーク防止にも最適ですが、バスケ選手としてさらなる上達を求めるなら、絶対に観ておくべき内容です!
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