【ジュニア選手は筋力による差がつきやすい】
成長期真っ只中の子供たちは、同じ学年でも体格差が出やすいため、必然的に筋力の差が生じてしまうためです。
同じくらいのテクニックを持ったジュニア選手が試合をした場合、筋力のある選手のほうがパワフルなプレイができるのは当然です。
強烈なショットは追うのも打ち返すのも大変で、「パワーが無いから試合に勝てない」と嘆くジュニア選手も珍しくありません。
確かに、生まれ持った体格から生まれるパワーは「才能」といって差し支えないものです。
筋力を活かしたパワフルなプレイを持ち味にしているプロ選手もいますし、それ自体が悪いことだとは言えないでしょう。
しかし小学生〜中学生の間は、
- 「筋力に頼らないプレイスタイル」
を目指すほうが賢明です。
今回は、その理由について詳しく解説していきましょう。
【筋力に頼らないプレイスタイルを目指そう】
同年代よりも筋力に優れたジュニア選手は、パワープレイだけで試合を勝ち進むことができます。
しかし周囲の選手が成長すると筋力差が少なくなっていき、パワーというアドバンテージを活かせなくなっていくのです。
高校生にもなれば個人間の筋力差はほとんど無くなるので、いってみれば成長と共に「凡人」に近づいていくわけです。
ジュニア時代に筋力だけで闘った選手と、筋力差を埋めるテクニックを磨き続けた選手…
大人になってからどちらが強くなるのかは一目瞭然ですよね。
つまりジュニア選手に「筋力に頼らないプレイスタイル」を身につけさせることは、大きく先を見据えたメリットがあるのです。
また、筋力頼りのトレーニングを続けさせると、子供の成長を妨げる可能性もあります。
「成長期に筋力をつけすぎると背が伸びない」という話は聞いたことがあると思いますが、これは激しいトレーニングで成長に必要なカルシウムイオンが不足することで発生する、紛れもない事実です。
パワー頼りのプレイ強化しようとして激しい筋トレを行うと、成長がストップして、いつのまにか周囲より背が低くなってしまった…なんて逆効果が発生しかねません。
それどころか、激しいトレーニングによって骨や筋肉に負担をかければ、怪我のリスクも高まってしまいます。
子供の体は大人ほど頑丈にできてはいないので、一定以上のトレーニングは選手生命に関わるかもしれないのです。
【ジュニア選手に正しい指導をするためには】
体格の大きなジュニア選手が、筋力に頼ったパワープレイをしてしまうのは、ごくごく自然な流れです。
筋力に頼るデメリットなんて、小学生は理解していませんから、指導者や親といった「大人」から注意してあげなければなりません。
とはいっても、子供を指導するのは素人には難しいところです。
子供と大人では練習方法も覚えるべき事も全く違いますから、単にテニス経験があるというだけではジュニア選手を育成することはできません。
ジュニア選手に正しい指導をするためには、「子供目線」に立った指導方法を学ばなければならないのです。
ジュニア選手への指導方法を詳しく知りたい方は、
- 「テニス・ジュニア育成プログラム」というDVD
を参考にしてみてください。
テニス・ジュニア選手育成プログラムDVDの詳しい内容はこちら
「テニス・ジュニア育成プログラム」は、群馬県の有名テニススクール「ミナミグリーンテニスクラブ」が監修した練習用プログラムです。
毎年のように全日本ジュニアテニス選手権・U-13全国選抜・小学生総体などで、入賞者を出している名門スクールの指導方法が学べるので、ジュニア選手に指導する立場の方には、ぜひ観てもらいたいです。
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ごく一部だけですが、「テニス・ジュニア育成プログラム」には上記のような内容が収録されています。
徹底して「子供目線に立った指導」を心がけているスクールだけに、筋力に頼った刹那的なプレイではなく、将来を見据えたテクニックを磨く練習が多いのが特徴ですね。
ジュニア選手への指導方法に悩む親御さんはもちろんのこと、子供自身が観ても勉強になる内容ですよ。
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